
医療機器
医療機器について
当クリニックでは、心臓や血管の状態を正確に評価するため、心電図・心エコー・ホルター心電図・ABI(動脈硬化検査)などの専門機器を導入しています。これらの検査は、狭心症や不整脈、心不全の早期発見に役立ち、医師の診察のもとで丁寧に実施いたします。
さらに、体成分分析装置「InBody」による骨格筋量・体脂肪・水分バランスの測定や、骨塩定量検査による骨密度評価も行っており、生活習慣病や加齢に伴うリスク管理に有効です。これらの検査は、循環器疾患の予防や治療方針の検討にも活用されます。
すべての検査は予約制で、静かな環境の中、安心して受診いただけるよう配慮しております。検査内容や費用については、お気軽にお問い合わせください。
設備紹介

12誘導心電図
当院では、心臓の状態を詳しく調べるために「12誘導心電図検査」を行っています。胸部と手足に電極を装着し、心臓の電気的な動きを多方向から記録することで、不整脈や狭心症、心筋梗塞などの早期発見に役立ちます。検査は数分で終了し、痛みはありません。機器は最新の解析機能を備えており、正確な診断をサポートします。

X線機器
当院では、胸部X線検査をはじめとする各種レントゲン検査を行っております。X線検査は、心臓や肺、血管、骨格などの状態を画像で確認できる基本的かつ重要な診断手段です。循環器内科では、心拡大や肺うっ血の有無、胸部の異常陰影などを評価し、心不全や肺疾患の早期発見に役立ちます。内科領域では、肺炎・気管支炎・骨折・消化器疾患などの診断にも活用されます。
検査は短時間で終了し、被ばく量も最小限に抑えられるよう最新の機器を導入しています。

ホルター心電図
当院では、24時間の心臓の動きを連続して記録できるホルター心電図検査を行っています。小型で軽量の記録装置を胸部に装着し、日常生活を送りながら心電図を測定するため、通常の短時間の心電図では捉えられない不整脈や虚血(心筋への血流不足)などの異常を検出できます。
ホルター心電図は、動悸や胸痛、めまい、失神などの症状が一時的かつ不定期に出る方の診断に特に有効です。また、治療中の不整脈や心疾患の経過観察、薬の効果判定にも役立ちます。
ホルター心電図解析ソフトウェア
(SCM850S)

当院では、ホルター心電図の記録データを高精度に解析するために、解析ソフトウェア「SCM850S」を導入しています。
SCM850Sは、24時間連続で記録された膨大な心電図データを短時間で自動解析し、不整脈や心筋虚血の有無・種類・発生時間などを詳細に抽出します。これにより、通常の心電図では見逃されやすい一過性の異常や、症状と発作のタイミングの関連を正確に把握できます。
この解析ソフトウェアでは不整脈や心筋虚血の診断以外にもいくつかの病態の診断に寄与するパラメーターの計測が可能となります。一つは心電図の波形から睡眠時無呼吸症候群を推測する①CVHR(Cyclic Variation of Heart Rate)の計測、もう一つは心電図の心拍数変動から心臓自律神経機能の評価を行う②HRV(Heart Rate Variability)の計測が可能となっています。
当クリニックでは、これらの解析をクリニック内で行っていることから、30-60分ほどの解析時間を頂戴いたしますが、繰り返しクリニックに受診していただく回数を減らすことが可能となり、かつ睡眠時無呼吸症候群の有無や、自律神経機能を推測することが可能となります。

心臓超音波検査装置
当院では、心臓や腹部、血管などの状態を詳しく調べるために、超音波(エコー)検査を行っております。超音波検査は、体に負担をかけずに内部の臓器や血流の様子をリアルタイムで確認できる、安全性の高い検査です。特に循環器内科では、心臓の動きや弁の状態、心筋の厚さ、血液の流れなどを評価することで、心不全や不整脈、動脈硬化などの診断に役立ちます。
検査は痛みもなく、放射線も使用しないため、妊娠中の方や高齢の方にも安心して受けていただけます。
体成分分析装置InBody

当院では、体の構成バランスを正確に測定できる体成分分析装置 InBodyを導入しています。InBodyは、生体電気インピーダンス法(BIA法)を用いて、体重だけでなく筋肉量・体脂肪量・体水分量・骨量などを部位別に測定します。
この検査により、肥満やメタボリックシンドロームの評価、栄養状態の把握、運動やダイエットの効果判定などが可能です。また、加齢や疾患による筋肉量低下(サルコペニア)の早期発見にも役立ちます。
検査は靴下を脱いで機器に乗り、両手・両足の電極を握って約1分間静止するだけで終了します。痛みや負担はなく、結果はその場で印刷してお渡しできます。
骨密度測定機器

当院では、骨の健康状態を簡単かつ安全に測定できる超音波骨密度測定機器を導入しています。超音波骨密度測定は、かかと(踵骨)などの骨に超音波をあて、その伝わる速度や減衰の度合いから骨の強さや密度を評価する検査です。
この検査はX線を使わないため被ばくがなく、痛みもなく短時間で行えます。特に骨粗しょう症の早期発見や、骨折リスクの評価、治療効果の判定に有用です。
骨粗しょう症は加齢やホルモン変化、生活習慣の影響などで骨の密度が低下し、骨折しやすくなる病気です。初期は自覚症状がないため、定期的な骨密度測定が予防の第一歩となります。
睡眠時無呼吸検査(外注)
当院では、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を実施しております。いびきがひどい、日中の眠気が強い、夜間に何度も目が覚めるなどの症状がある方は、睡眠中に呼吸が止まっている可能性があります。放置すると高血圧や心疾患のリスクが高まるため、早期の確認が大切です。
検査はご自宅で行えるタイプで、専用の小型機器を一晩装着するだけ。呼吸の状態や酸素濃度、脈拍などを記録し、後日医師が結果を詳しくご説明いたします。簡易検査の場合は入院や特別な準備は不要で、安心して受けていただけます。
「眠っている間のことだから不安…」という方にも、わかりやすく丁寧にご案内いたします。気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
どの検査も、経験豊富な専門スタッフが丁寧に対応いたしますので、初めての方でも安心してお受けいただけます。静かで落ち着いた環境の中で、リラックスして検査に臨んでいただけるよう細やかな配慮をしております。検査後は、医師がわかりやすく結果をご説明いたしますので、不安な点やご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。